部分丈直しについて
お手入れ 2017年3月10日
ご訪問ありがとうございます。
本日は、寸法直しのお話です。
昨日ご来店のお客様は、お母様が残された大島紬と久米島紬の裄丈と身丈のお直しを
ご希望でした。どちらも広げたり、伸ばしたりする事になります。
まず裄丈を広くすることは、余程手の長い方でない限りほとんど可能です。
稀に古いきもので表生地が足らなかったり、裏生地が足らない事もあります。
きものを拝見すると表も裏も大丈夫でしたので筋消しをしてからお仕立てに回す事を
ご説明致しました。
又、身丈も前身頃、後身頃とも縫い上げがしてありましたので、問題なく伸ばせます。
身丈は、古い仕立てや仕立型で縫い上げがない場合もあります。
そんな時は、着用時におはしょりで隠れてしまう様に生地を足す事も出来ます。
ただし、伸ばす寸法の限度はあります。
昨日のお客様の身丈直しは、少し伸ばすだけでしたので筋消しはしないで伸ばす事を
ご説明させて頂きました。
この様にご自分や譲り受けたきものの部分寸法直しも承りますので、お気軽にお尋ね願います。