カビが発生した着物について
お手入れ 2017年4月13日
呉服のいちこしの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、カビが発生した着物についてです。
黒留袖は頻繁にお召しにならないので、しまわれている事が多い着物と言えます。
それだけにカビが生えやすく、又黒地なのでカビが目立つ着物でもあります。
黒地という意味では、泥染めの大島紬などもカビが目立つ着物です。
又、胡粉で柄を描いてある所などもカビやすいようです。
カビの原因は、皮脂や飲食物がついたまま放置されたと考えられます。
皮脂がつきやすい袖口、衿、裾などの汚れを取り除くこと、シーズン終わりには
出来るだけクリーニングをする事で、カビの菌がついても増殖しない様にしておくことで防げます。
もちろん保管場所には、ジメジメした湿気の多いところはカビが増殖しやすいのでNGです。
保管場所には、乾燥剤をたくさん入れて下さい。
画像は着物用の乾燥剤でたんすの引き出しに1枚づつ入れます。
カビが発生した着物を見つけたら、早めに着物専門店にご相談下さいませ。
勿論、当店でも承ります。
カビは菌の根が生地に深く入り込んでいることもあり、トラブルの場所、範囲などによって、
お手入れのお値段も変わってきますので、当店ではお見積りをとる事も出来ます。
お気軽にご相談下さいませ。