白鷹お召し板〆絣について
ブログ 2017年4月19日
呉服のいちこしの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、白鷹お召し板〆絣についてご案内致します。
シルクロードを経て各地に伝承された絣の技術が最後に行き着いた
最北の地が山形県西置賜群白鷹町です。
天平時代中国を経て仏教と共に日本に入ってきた染色法が
纐纈(こうけち)、﨟纈(ろうけち)、夾纈(きょうけち)の「天平の三纈」で
纈(けち)とは、防染するという意味です。
纐纈(こうけち)は絞り染めの事、﨟纈(ろうけち)はローケツ染めの事です。
そして夾纈(きょうけち)は、2枚の板に彫刻したものに布を挟んでしっかり
締めて染料を流し込んで染めます。
そう、絣板を使って板締めで絣を作る「板締め小絣」は、正に夾纈(きょうけち)の
技法を使った染織法です。
大正11年頃の最盛期には年間12万反あった生産量が、現在では100反前後に
なりましたので「あこがれのお召し」と言われ、市場ではほとんどお目にかかれない
貴重な織物になってしまいました。
そんな貴重な白鷹板締め絣が、明後日からの当店展示会には出品されますので
ご興味のおありのお方様は、ぜひお越し下さいませ。
ユーチューブで「白鷹紬 小松」で白鷹板締め絣の出来上がるまでが
ご覧いただけます。