米沢は新田織物の紅花紬をご紹介させて下さい。
ご紹介 2017年11月28日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て笑顔になる、人作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、米沢は新田織物の紅花紬をご紹介させて下さい。です。
米沢織の新田と言えば紅花紬、紅花紬と言えば新田と言われる程業界では有名で
新田家3代目の秀次氏が紅花に取りつかれ、ひたすら自らが納得のいく色を出すために
染め続けました。
紅花染めは、寒さの厳しい真冬に染める色が美しいといいます。
染めては寝かしを繰り返し、数年経て色が落ち着いた頃から織の作業に入ります。
虹彩と名付けられたこの真綿手引紬は、白地に紅花で染めた墨色の糸でよろけの縦縞を
織りだしています。ここで新しい織の技術が見られます。
織物は、基本的に経糸をピンと張って橫糸を通してゆくので経糸と橫糸は
直角に交わります。しかし、この織物は墨色の経糸がよろけて経糸が
真っ直ぐになっていません。
帯〆や羽織の紐などの組ひもの技術を使って、帯を織る組ひも織では見られますが
着物の生地でこの様な織物を見る事は、大変稀で難しい技術で米沢の織屋さんの
研究熱心さや新しい事にチャレンジする伝統に感心し、尊敬します。
そんな米沢織を手にとってご覧になりたいお方様は、お気軽にお越しくださいませ。