丸染のお問い合わせにお答えします。
きものクリニック 2017年11月29日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て笑顔になる、人作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、丸染のお問い合わせにお答えします。です。
先日お得意様より、無地の着物を丸染(染め替え)出来ないかお問い合わせを頂きました。
現在お仕立上っている着物を染め替えしようとしますと、まず着物を解きまして1枚の布の
様に端縫いをして反物状にしてから、汚れや筋を消すために洗い張りをした後、ご希望の
色に染めます。
今の色からご希望の色にする為、色掛では出来ない場合は、一端今の色を抜いてから
ご希望の色に染めます。ですが、色を抜くと生地が痩せますのでご了承を頂きます。
その後、紋を入れたりお仕立てをしてまた、1枚の着物に生まれ変わります。
染め替えは、この様な工程を経ますので時間も費用もある程度掛ります。
先のお得意様は、費用を余り掛けずに染め替えをご要望で着物の形のまま
染め替え(丸染)を出来る事をお聞きになってのお問い合わせでした。
そこで1年程前に来店された、京都の業者さんが丸染を開発してお客様に喜んで
頂いているとの事を思い出しましたのでお客様にご提案させて頂きます。
ただ、丸染に数点の技術的な注意事項があり、それをお客様が納得、クリアしてから
作業に入ります。
この様に業者さんも技術革新していますので、難しいかなと思われるお問い合わせでも
お気軽にして下さいませ。その都度、誠心誠意で対応させて頂きます。