志村ふくみさんの掛け軸を紹介させて下さい。
ご紹介 2017年12月4日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て笑顔になる、人作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、志村ふくみさんの掛け軸を紹介させて下さい。です。
本日ご紹介の掛け軸、昨日ののれんと同様、一目ぼれでした。
志村さんは、1924年(大正13年)9月30日 )滋賀県近江八幡市生まれ。1942年(昭和17年)、
文化学院卒業され、31歳のとき、若い頃に柳宗悦の民芸運動に共鳴して織物を習っていた
母・小野豊の影響で、織物を始められました。
1957年(昭和32年)の第4回日本伝統工芸展に初出品で入選し、その後第五回で奨励賞、第六回、
第八回で文化財保護委員会委員長賞、第七回で朝日新聞社賞、と4度の受賞を重ね、特待者となられました。
1990年(平成2年)に農村の手仕事だった紬織を「芸術の域に高めた」と評価され、
紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)の保持者に認定されました。
2013年(平成25年)4月に京都市左京区岡崎に芸術体験を通して学ぶ場として、
娘で同じく染織作家の志村洋子さんとともにArs Shimura(アルスシムラ)を設立
現在も精力的に創作活動をされています。
そんな志村さんの着物は、300万円以上しますのでとても当店では、在庫として持っていられません。
しかし、糸の色出し、配色から織の風合いまで30年前より1つは作品が欲しいと思っていました。
そんな2008年(平成20年)5月、たまたま名古屋高島屋に行った時、美術画廊で「志村ふくみ」展を
開催していたので、閲覧させて頂きました。着物や小物など20~30点展示されていて、どれも素晴らしい
作品ばかりでしたが、ふと目に飛び込んできたのが本日ご紹介の「藍瑠璃」と名付けられた掛け軸です。
いかにも志村さんらしい優しい配色と真綿の優しい風合いが見事に表現されていると思います。
お値段も何とか購入できそうでしたので、即決で頂きました。うちの宝物です。
志村さんの着物は、年に5~6枚程しか出来上りませんが、ご興味のお有りのお方様は、
お問い合わせ頂ければお手配させて頂きます。