森志湖先生の染帯を紹介させて下さい。
ご紹介 2018年2月6日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、森志湖先生の染帯を紹介させて下さい。です
亡くなられて数年たった森先生の辻が花染めの染帯です。
辻ヶ花(つじがはな)染とは、室町時代から安土桃山時代にかけて現れた絞り染めの技法です。
最盛期に当たる、桃山から江戸時代初期にかけては、複雑な縫い締め絞り・竹皮絞りなどの高度な技法が使用され、
多色染め分けによる高度な染物を創り出し、摺箔等の技法とともに安土桃山時代の豪華絢爛たる文化(桃山文化)を
演出しました。当時は染物といえば辻ヶ花染を指すほどに一般的な染織作品であったといわれています。
辻が花とは、辻が花染に描かれている花で幻の花と言われています。
画像の帯は、片方から鋭く飛び出した三角形にうさぎや辻が花、菱を絞りやカチンで
表現し、藍色とグレイを基調し趣もあり、いかにも森先生の作品らしいシャープで切れがあります。
幾何学模様の藍大島など締めて頂くと一層際立つ着姿になると思います。
この作品にご興味のあるお方様は、お気軽にお問い合わせ下さいませ。