貝合わせ。
ブログ 2018年2月15日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、貝合わせ。です。
昨日の染帯の柄は、貝桶でした。その貝桶に入る物が貝合わせの貝です。
貝合わせとは、平安時代の貴族の遊びのひとつで、90個以上の貝殻を並べて
ひとつの貝殻に合う貝を見つけるという現代の神経衰弱に似た遊びです。
貝殻の色合いや形の美しさや珍しさを競ったり、その貝を題材にした歌を詠んで
その優劣を競ったのがはじまりの様です。
貝殻の内側には、源氏物語などの優美な絵が描かれ、平安時代の雅の世界を彷彿とさせます。
画像は、当店に有る貝合わせの貝です。ハマグリに優美な源氏物語の一場面が描かれています。
確かにハマグリは、対となる貝殻としか組み合わせることができないため、
唯一無二のペアとして夫婦和合の象徴とされていた様です。
現代の様にせわしない時代には、思いもよらない平安時代のゆったりとした雅な世界に
思いをはせながら、明日もまた仕事に勤しみます。