奥のコーディネート。
ブログ 2018年2月24日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、奥のコーディネート。です。
今展示会の奥のコーディネート着物は、おがくずを使用した天目染めのきものと
帯は、ひょうたんの柄を別染めしました。
天目染めは、色をつけるという従来の染織とは全く異なる、色を抜き取るという画期的方法にあります。
まず、下染めした生地の上に引き染めをし、それが乾かないうちに、鞍馬の銘水で一昼夜水にさらし、
翌日水切りした選りすぐりの京都の北山杉のおが屑を約1~2cmの厚みでむらなく置きます。
おが屑の乗せ終わると端からストーブで熱し、染料の水分を飛ばして挽粉(ひきこ)が染料の色を吸い取ります。。
当たり前ですが、この作業がとても熱いのです。
おが屑が飛ぶ為、窓を開けたり扇風機を回せないので、夏はサウナ状態になり大変な重労働です。
この一連の作業を2~3回繰り返すことにより、より深みを持った色となります。
遠目には、無地に見えますが近くでは天目染が深みを醸し出しています。
帯は、「無病息災」を願い多色の6つのひょうたんを友禅作家の松浦道治先生に
別染めして頂きました。
シックな装いも良いものです。