「間違いだらけの きもの選び」知っていますか?6つのポイントその2。
ご紹介 2018年5月11日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、「間違いだらけの きもの選び」知っていますか?6つのポイントその2。です。
その2、必要な着物のTPOを明確にしましょう
着物を選びにお店に行くと、どんな時にお召しになるかを、まず尋ねられると思います。
そこがはっきりしないとお店の方も何をお見せしたら良いのかが分かりません。
ですので、こんな時に着たいとか自分にはどんな着物が必要なのか、明確にすることは大事なことです。
なぜなら着物には、格と季節感があるからです。
せっかく着物を作っても、お召しになりたいTPOに合わない着物では意味がありません。
例えばお茶会でお召しになる場合でも、主催者側でお手前をするのか、お運びをするのか、
水屋でのお手伝いか、又はお客様として伺うのかで違います。
礼装では、慣習やルールに則った装いが求められます。
また、家の格式、親戚との関係、職場の職位などで、求められる格や豪華さが違います。
礼装は、同席する方々に対して礼を尽くし、敬意を表すための装いだからです。
例えば、子どもの結婚式の母親としての黒留袖は、既婚女性の第一礼装であり、小物に至るまで細かい決まりがあります。
礼装では、袷、単衣、夏物の切り替えも、衣替えのルールに従う方がよいとされていますね。
(現在は冷房設備が整った会場が多く、例外もあります)
洒落ものはかなり自由度が高く、遊ぶことができます。
小紋や紬・御召に、名古屋帯を合わせるスタイルが一般的ですが、
洒落ものとして楽しめる柄行きの訪問着や袋帯も、たくさんあります。
もっとカジュアルにするには、木綿着物に半巾帯や、浴衣があります。
また、夏の洒落ものは、麻や芭蕉布、科布など、自然布の種類が多くなり、その点でも面白さがありますね。
初めて着物を作る時に、具体的に着物をお召しになりたい行事や場面が控えている、という方は、
照準がはっきりしていますので、どんな着物が必要か、比較的わかりやすいです。
単純に着物に興味があって着てみたいから。
とか、今までは譲り受けた着物や、ご家族が用意してくれた着物を楽しんでいたけれど、
物足りなくなったから。という理由の方もいらっしゃるかもしれません。
どんな理由であれ、生活の中でどんなふうに着物を楽しみたいか、
また、どんなときに着てみたいか、というイメージをお持ちでしょう。
それをなるべく具体的に考えてお店の方に伝えると良いと思います。
結婚式、授賞式、お茶会、食事会、祝賀会、お子様の成長祝い(七五三や卒入学式)、
お正月、観劇、同窓会、ショッピング、旅行などなど。
式典用なのか、華やかなセミフォーマルか、きちんと感のあるお出かけ着なのか、気軽な街着なのか。
お出かけする場所は、屋外ですか?屋内ですか?会場の広さは?
例えば、結婚式であったら、ホテルの広間なのか、レストランなのか、ガーデンウエディングなのか、などです。
季節は?時間帯は?
仕事関係なのか、プライベートなのか。
主催者としてか、招待客としてなのか。
上司として、妻として、母親として?
ご一緒する方との関係性は?
このように、いつ、どこで、なんのために、ということを、絞りこんでみてください。
装う場面での、自分の目的と立場をはっきりさせることで、相応しい着物が見えてきますし、
合わせる帯や小物のコーディネートも決まってきます。
もちろん、礼装からカジュアルまで、すべての場面を最初に作る一枚の着物でカバーするのは不可能です。
ですが、ご自分のライフスタイルを整理することで、多くの場面で使える着物がわかってきます。
ですから、お店にお出かけになったら、着物が必要な場面や着物に求めることを、忌憚なく話してください。
それでは、続きはまた明日投稿いたします。