出来上りのきものに紋を入れる。
きもの110番 2018年5月19日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、出来上りのきものに紋を入れる。です。
昨日、お客様が知人より頂いたきものに紋を入れたいとお越しになりました。
きものを拝見すると、東レシルックの無地きものでお単衣に仕立てられていました。
色々な化繊のきものがありますが、東レシルックはその中で私が知る限り最も生地の
風合いなどが最も良いと思います。
その特徴は、しなやかでしっとりとした風合い と優雅な光沢と美しい色合い、色あせ、黄変の心配が少なく
シワになりにくくご旅行などにも最適です。
また、虫くい、カビの心配が少ないので保存も簡単で水や汗に強く、雨に濡れても縮んだり型くずれの心配いりません。
ご家庭の洗濯機で丸洗い出来ますので、メンテナンスも経済的です。
そんな東レシルック仕立上がりの品に縫い紋を入れたいとのご要望です。
仕立上がりの品に縫い紋を入れる事は、可能ですが東レシルックの特徴の一つに
ご家庭の洗濯機で丸洗いが出来る事ですが、縫い紋は基本的にシルクの糸を使用しますので
ご家庭での丸洗い後、紋の糸だけが縮んでしまう恐れがあります。
そこで、縫い紋入れの職先に問い合わせた所、ポリエステルの糸で縫い紋をするので
紋の所は縮まないとの返事をいただきました。
ですので、今回もお客様のご依頼、ご要望にお応えできる事ができました。
この様に、ご自分ではどの様にしたら良いのか分からない事でもお客様のご要望に沿う様、
最大限努力させていただきます。