本場琉球かすり夏着尺のご紹介です。
ご紹介 2018年5月26日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、本場琉球かすり夏着尺のご紹介です。です。
遠くインドに源を発し、タイ・カンボジア・ベトナム・インドネシアなど東南アジア各地に
広がった絣が、琉球王府の大交易時代の波に乗って、沖縄に入ったのが14~15世紀ごろです。
それ以後、中国・日本や東南アジアの影響を受けながらも、
琉球の気候・風土にマッチした独自の絣が沖縄各地でつくられ、その絣が、海を越え、
薩摩絣、久留米絣、米沢琉球絣、伊予絣など日本の絣のルーツとなりました。
琉球かすりの大きな特徴は、およそ600種という多彩な図柄です。
これら爽やかな涼感をさそう幾何学模様の図柄は、琉球王府時代から伝わる「御絵図帳」をもとに、
職人たちが現代の感覚を取り入れて、オリジナルを作り上げます。
本日、ご紹介の琉球かすり夏着尺は、今までの琉球王府時代から伝わる
幾何学模様の図柄ではなく、琉球かすりでは珍しくグリンと黄色の橫段の間隔を変えていますので
遠目からですと大きな橫段に見えます。
また、縦縞の間隔もアンバランスにして尚且つ、縞を途切れ途切れに織り上げていますので
リズミカルな織り上げとなっています。
生地風も夏着尺らしく、シャリ感がありお召しいただく方は元より見られる方も
涼感を感じて頂ける事でしょう。