きものは、お母さんの物を娘さんに譲る事が出来ます。
きもの110番 2018年7月24日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、きものは、お母さんの物を娘さんに譲る事が出来ます。です。
お母さんのきものを娘さんに譲る時に、問題なる事が多いのは
寸法(サイズ)の事です。
きものは、直線立ちで直線縫いが多いので多少の寸法違いなら
着方で何とか着れてしまう場合があります。
ですが、今時の娘さん方はお母さんより背丈が高い方が多いですし
何といっても手足が長くなっています。
また、この頃は若い方ばかりでなく、一昔前よりも裄丈を長くして
お召しになる傾向が顕著です。
ですので、寸法直しも身丈と裄丈のお直しが多くなっています。
身丈直しは、きものの種類や仕立方によって違いがありますが
前の後も繰り上げがあれば、それを解いてその分は伸ばす事が出来ます。
それでも足らない時や元々繰り上げが無い場合は、別布を足して
身丈を伸ばします。
勿論、別布はおはしょりに入る様にお仕立しますので
お召しになった時は、別布が足してある事は分かりません。
一方、裄丈は一昔前よりも長くお召しになる傾向ですし
古い着物は、反物自体が今より狭く織られている物が
多いので目いっぱい広くお仕立してもご希望の寸法に
ならない場合もあります。
そんな時は、仕方がないので目いっぱいにお仕立して
長襦袢をその裄丈に合わせて短くしてお召しいただく様に
しています。
この様に、きものはお母さん、ひょっとしてお祖母さんの
物でも娘さんに譲られてお召しになれます。
また、男物も同じです。
そんなご相談なら随時承りますのでお電話でご予約後
お出掛け下さいませ。
℡0564-22-3259までお願いいたします。