黒留袖は、ミセスの第1礼装です。
きもの110番 2018年11月19日
vol.644
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、黒留袖は、ミセスの第1礼装です。です。
黒留袖とは、黒地に着物の両胸、背、両外袖の
5か所に代々伝わる家紋を染抜き、裾だけに
模様を付けた祝儀の時に着る着物です。
振袖の長い袖を切って詰める、袖を詰めた着物は
既婚女性を表しています。
裾に付いている模様は、松竹梅、鶴亀など
吉祥模様、有職模様、正倉院模様、御所解き模様などが
多く見受けられます。
黒留袖を着るのは、結婚式や披露宴に列席する
新郎新婦の母親、仲人夫人、そして親族の既婚女性です。
黒地が選ばれたのは、黒は色が変わらないから。
婚家に入ってから色を変えない誓いとされ、
婚家に留まる意味で留袖と呼ぶとも言われています。
本来、留袖は白羽二重の着物を下着として重ねましたが
重くなりますし着崩れしやすいので、現代では着やすくする為
下着を着た様に見せる、比翼仕立てにします。
帯は、格の高い丸帯か袋帯を合わせ半衿や長襦袢、
足袋などは白色を帯揚や帯〆は白金や白銀などを
合わせます。
草履、バッグも格式の高い物を選びましょう。
必ず祝儀用の扇子を忘れません様にしてください。