織の着物は、カジュアルから 社交着まで幅広くお召しいただけます。
きものクリニック 2018年11月26日
vol.654
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、織の着物は、カジュアルから
社交着まで幅広くお召しいただけます。です。
「織の着物」は、「先染め」とも言われます。
これは、糸の状態から色染めして織り上げ
反物に仕上げるのでこう呼ばれます。
もう一方「染めの着物」は、白生地を染め加工
しますので、通常と「後染め」と呼ばれます。
織の着物には
1、繭から直接糸を引いた生糸で織った物。
代表的な物は、大島紬など。
2、繭を真綿に広げ、真綿から紡いだ糸で織り上げた物。
代表的な物は、結城紬など。
3、生糸に強い撚りをかけ、糸を縮まして織り上げた物。
代表的な物は、御召。
4、植物繊維、麻・木綿・芭蕉・科・ぜんまいなどの
自然繊維を割いて糸にし織った物。
代表的な物は、越後上布や芭蕉布など。
5、カイコが2匹以上入って作った繭や繭を作る途中で
止めてしまった繭から紡いだ物を玉糸と言います。
この糸は、節があり織り上がった物に味が出ます。
代表的な物は、郡上紬。
元々紬は、養蚕農家が出荷できない欠損繭を、
ていねいに扱って自家用の着物を作ったことから
発生した物ですから、その地方の気候に合った
織物が出来ていますし、普段着と言う考えが今もあります。
ですが、現実には現在織の着物を作っている人たちは、
それで生計を立てているプロの方ばかりですので
素晴らしい織の着物が生産されています。
織の着物に紋を付けたり、訪問着の様に
絵羽模様になっている物もありますので
用途に合わせて帯や小物を揃えれば
フォーマルでもお召しいただけます。