ご存知ですか?雛人形と和模様の習わしと言い伝え。
ご紹介 2019年2月26日
vol.746
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、ご存知ですか?
雛人形と和模様の習わしと言い伝え。です。
3月3日は、桃の節句でお雛様を飾り
初節句の時はお祝いする事をみなさま、
ご存知と思います。
当店も先日、お内裏様とお雛様のみ
飾りました。
桃の節句は、5節句のひとつ
「上巳の節句」(じょうしのせっく)の事で
「日本書紀」に「3月3日が上巳の節句」との
記述が残っている様です。
節句とは、季節の節目に
五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄
などを祈り神様にお供え物をしたり
邪気を祓ったりする行事で
5節句とは、
1月7日 「人日の節句」(じんじつのせっく)
3月3日「桃の節句」(もものせっく)
5月5日「端午の節句」(たんごのせっく)
7月7日「七夕の節句」(たなばたのせっく)
9月9日「重陽の節句」(ちょうようのせっく)
の事を言います。
雛人形は、節分過ぎから2月中旬にかけて飾り
遅くても3月3日の1週間前まで飾ります。
前日に飾るのは、一夜飾りで縁起が良くありません。
飾り方は、お内裏様が向かって左にお雛様は右ですが
古典的又は京都のお雛様は左右を逆に飾ります。
京都の問屋さんで左右が違っていたのでびっくりした事を
思い出します。
お祭が済んだら直ぐに片づけないと
お嫁に行きそびれるとか、お人形を裏向きに
しておけば大丈夫とか言われます。
この様な言い伝えがありますが
和服の模様にも、その柄の品物を
1枚持って入れば厄除けになる、
と言われるのが、「麻の葉」模様です。
「麻の葉」は、和柄を代表するとても
ポピュラーな模様で
着物、帯、長じゅばん、子供の着物、
赤ちゃんの産着などに
広く使われています。
「麻の葉」模様は、日本人にはなじみ深い柄で
麻の葉の形を文様化した幾何学模様です。
麻は、紀元前より栽培され実は食用にも
脂にもなりました。
茎の繊維は、衣類に使用し木綿が栽培されるまで
庶民の衣類は麻が主流でした。
麻の成長は、4カ月で4mにもなり
手間をあまりかけなくても
真っ直ぐにグングン大きく育つこと、
麻の葉模様そのものに邪気をはらう力が
あるとされたため、魔除けの意味がありました。
そのため、赤ちゃんの成長と魔除けの意味を込め、
以前はおしめや産着の模様に
「麻の葉」模様はよく用いられています。
また、子供の着物にも同じく
健康ですくすく育つように
との願いを込めて、
頻繁に用いられる柄でした。
そんな「麻の葉」模様の品物を1枚
お持ちになられたれ如何でしょうか。
本日もお読みいただきありがとうございました。