お客様が思いも依らない、道行コートを道中着に仕立替え出来た理由。
ご紹介 2019年4月13日
vol.792
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、
ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、お客様が思いも依らない、
道行コートを道中着に仕立替え出来た理由。です。
十数年前より羽織やコート丈を
以前よりも長くする事が流行り出しました。
身丈の長くない時は、着物を作る
「着尺」(きじゃく)よりも短い用尺で
それなりの模様付けされている
羽織、コート専用の「羽尺」(はじゃく)
と呼ばれる生地を使用していました。
しかし、身丈を長くすると
「羽尺」では用尺が足りない為、
「着尺」を使用して身丈の長い
羽織、コートを作るようになり
いつの間にか「羽尺」は市場
から姿を消しまてしまいました。
「着尺」を使用して、羽織、コートを
作ると着物を作るよりも残り布が
沢山残ります。
画像の道行コートも残り布で
ショールが作ってありました。
こちらのお客様、道行コートから
残り布を利用して「被布衿」コートに
仕立て替えをご希望でした。
被布衿コートの画像
お客様としては、道行コートから
道中着にはお仕立て替えが
出来ないと思われていた様です。
しかし、これ位残り布があれば
道中着に仕立て替えが出来ると思い
仕立屋さんに相談、
衿の形を制限すれば仕立て替え
可能と言う事でお客様にお伺いした所
可能であれば道中着の方が良いと
言う事でその様に手配しました。
これも残り布がある程度あった事と
ぼかし柄でしたので柄合わせを
意識しなくて良かった事、
立て衿の縫い込みが充分あった事
など良い条件が重なりお客様の
ご希望に沿う事が出来ました。
この様にお客様が思いも依らない
ご提案も出来ますのでお気軽に
ご相談くださいませ。
本日も、お読みいただきありがとうございました。