熊本地震追悼式に思う「装う」「着る」「纏う」着物をどれでお召しになりますか?
ご紹介 2019年4月15日
vol.794
昨日、熊本地震3年に合わせ、
県庁で犠牲者追悼式が行われました。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い綺麗になり、
ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、熊本地震追悼式に思う「装う」「着る」「纏う」
着物をどれでお召しになりますか?です。
追悼式の写真、皆さん黒い服装で
出席されています。
ではなぜ、黒なのでしょうか?
それは、遺族に対するお悔やみの
気持ちや、故人の冥福を祈る気持ち。
それには、失礼にあたらないよう、
悲しみの席にふさわしい服装が
黒色で「装う」と言う事でしょう。
ではこの「装う」とは、どうゆうことか?
「装う」とは、自分が何者かを示すと
服飾専門家でファッションプロデューサーの
しぎはらひろこさんがおっしゃています。
自分の事を明確にして自分以外の
方に分かってもらう様にする事、
今日お会いする方をおもんばかる事。
ですので、「装う」とはそこに
ご自分の意志や想いを
表わさなければいけません。
私のブログの師匠、裕治郎さんは
ご自分の服装を「戦闘服」と言われ、
そこに熱い想いが表われています。
また、「装う」に近い言葉に「着る」があります
「着る」とは暑さ寒さから身を守ると
しぎはらさんがおっしゃています。
そこには、意志も想いもなく
暑さ寒さをしのぐだけの物です。
「装う」「着る」に似た言葉に
「纏う」(まとう)もありこの「纏う」も
「装う」に近い言葉ですが
少しニュアンスが違う様です。
それは、葉っぱを「纏う」と言いますが
葉っぱを「装う」とか「着る」とは
言いません。
「衣服は信条と精神をあらわし
雄弁に人を語る」としぎはらさんは
結論付けています。
ですので、着物を選ぶ時、
お召しになる時は、
ぜひ「装う」を意識してみては
いかがでしょう。
当店ではそんなお手伝いも
させていただきます。
それにしても熊本地震から
3年経っても、仮住まいの方が
16,500人のいらっしゃるとは
早く復興する事を願うばかりです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。