暑い日にサラリと風通しの良い「透かしちりめん」生地の伊勢型小紋のご紹介。
ご紹介 2019年6月2日
vol.842
本日は、暑い日にサラリと風通しの良い
「透かしちりめん」生地の伊勢型小紋のご紹介。です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い素敵になり、
ほめられて笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
先月の「伊勢型ものがたり」展
伊勢型染めに特化して
そればかりを地道に染めて
満100年の「古今」(ここん)さんの
品物をお客様にご紹介しました。
また「古今」さんでしか扱っていない
「透かし(すかし)ちりめん」と言う5月より
10月まで6カ月間、着ることが可能な
特殊生地の品物もありました。
10年ほど前より異常気象で
夏が異常なまでの高温になり
また、春の良い陽気の時期が
極端に短く春から直ぐに夏の暑さを
感じる様になり、お召しになる
着物にも変化があります。
茶道は、古来からの「仕来り」や
「おもてなし」を重んじる世界で
季節によってお召しになる
着物も厳格に決まっていました。
それは、お客様が不快と
感じない様に「おもてなし」を
する為です。
ですので、
10月1日より5月末までは
「袷」(裏地が付く)着物を
6月と9月の2カ月は
裏地の付かない「お単衣」を
7月8月は、透ける生地を
使う「夏物」を、もちろん
裏地を付けないで
お召しになられていました。
そんな厳しい決まりがある
茶道の先生ですら、昨今の
異常気象では、気温に合わせて
お召し物を変える事を容認
しています。
ついでに着物の下に着る
長襦袢も「袷」の物から
早い方で4月中旬には麻の
生地を使用した夏物をお召しに
なります。
季節感を重んじる茶道界でも
温度の変化に柔軟に対応されて
いますので、観劇や女子会
お買い物や食事会に着物を
お召しになられる時などは
その日の気温に合わせて
着物や帯を合わせれば
良いと思います。
そんな時に便利なのが
「透かしちりめん」生地を
使用した着物地となります。
夏物の様に風が抜けますし
撚糸を多くしていますので
シャリ感があり肌にまとわり付かず
サラリとしています。
それでいてシワになりにくく
なっても復元が見事です。
そんな「透かしちりめん」生地を
使って「古今」さんが人間国宝
故中村勇二郎先生が彫った
「雪の華」と名付けられた型紙で
染めた着物生地です。
画像の様に白い長襦袢を
お召しになれば後の障子の
桟が見えなくなりますので
余り透けなくなります。
この伊勢型染め小紋は、
帯を変える事でお喜びの席でも
ご法事でも普段着にもお召し
いただけますし、「透かしちりめん」
生地を使用していますので
1年間の内約6カ月はお召し
いただけます。
こんな重宝する品物は、滅多に
ありません。
ご興味のあるお方様は、
ご連絡後お待ちしています。
電話0564-22-3259
本日も、お読みいただきありがとうございます。