無形文化財・長板藍染、綿絽ゆかたと色々な帯合わせのご紹介です。
ご紹介 2019年7月15日
Vol.885
本日は、無形文化財・長板藍染、綿絽ゆかたと
色々な帯合わせのご紹介です。です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い素敵になり、
ほめられて笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
埼玉県指定無形文化財技術保持者・初山寛氏による、
藍染で長板中型(ながいたちゅうがた)と呼ばれる
伝統的な技法によって染められいる綿絽地ゆかた。
長さおよそ三間半(長さ6.5m、幅46cm)の
樅(もみ)の一枚板に生地を張り、
模様が彫られた中位の大きさ(約40cm角)の
型紙を置いて、藍で染めない部分に糊を
乗せて柄を表現する技法です。
何よりも難しいと言われるのは、
表と裏別々に糊置きを行い表裏の
両面柄がぴったり合ったことを確認、
柄がズレてしまえば、柄がぼやけてしまいます。
その後、藍甕(あいがめ)で
浸染染め(しんせんぞめ)を行います。
綿絽(めんろ)の白生地に藍1色で
染めていますので、見るからに清々しく
涼やかで凛としています。
帯は、ゆかた用の半巾帯いろいろ
スッキリ小股の切れ上がったネエさん風
おとなし目の奥様風
八等身美人風
おてんば娘さん風
半巾帯を色々替えて楽しめます。
また、長襦袢を着て夏の名古屋帯、
紗献上などを締めれば
夏きものに準じますので
お出掛けのシーンは、食事会や
お買い物、女子会にお稽古、
セミナーなど色々広がります。
きれいな若奥様風
元来ゆかたは、入浴する時に
羽織った物、その後裸で入浴する習慣に
伴い入浴後、濡れた身体を拭きとる為に
着ました。
それが風通しも良く、汗も吸う事から
入浴後に着る物としてゆかたが
定着し、色柄が豊富となりました。
ですので、ゆかたは、夕方から
着る事が本来の着方。
そこで、小唄、端唄などの師匠連から
昼間に着られるゆかたのご要望があり、
綿絽生地を使うゆかたが誕生しました。
この長板藍染ゆかたも綿絽生地ですので、
昼間よりお召しいただけます。
現代は、やかましく言われなく
なりましたので昼間から普通の
ゆかたを楽しんでおられる方が
沢山いらっしゃいます。
その時代その時代で、習慣は
変わります。
それを受け入れて発信する事も
我々の役目と感じています。
本日も、お読みいただきありがとうございます。