志村けんさんの悲報を受けて和装の天寿を考える。
ご紹介 2020年3月30日
NHKより
Vol.1141
本日は、「志村けんさんの悲報を受けて
和装の天寿を考える。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
新型コロナウイルスで
肺炎を発症して入院を
していたコメディアンの
志村けんさんが
お亡くなりになりました。
享年70歳、古希のお祝いを
する年齢。
古希とは、「酒債は尋常行く処に有り
人生七十古来稀なり」とうたわれています。
これは「酒代のツケはどこに
行ってもあるが、古来より70歳まで
生きる人はめったにいない」という意味。
今の日本では70歳は若い方
平成30年の統計では
70歳以上は2,600万人います。
そんな70歳の志村さんが
ご自分でも思いもかけず
天寿を全うされました。
ご冥福を祈りたいと
思います。
和服も天寿を全うする
布地があります。
今では、そんな事をする方は
おられませんが、数十年前では
当たり前に行われていました。
私の母も毎日着物で
生活をしていました。
仕事柄、畳に座る事が多く
そうすると、どうしても
膝が擦れます。
膝をすると、着物の上前の
膝辺りが擦れて痛みます。
お借りしました。
傷んだ所が白くぼぼけて
来てしまいます。
そこで、そのぼぼけた所を
入れ替えるのです。
紬の様な織物は、基本的のは
裏表がありませんので
洗い張りをした後
右と左の身頃を入れ替えて
仕立てをします。
そうすると傷んだ所が
下前に来て、下前だった所が
上前になり綺麗な所が出ます。
小紋の様な染物は、裏表が
ありますので腰の所で切って、
上前と下前と入れ替えます。
で、上前も下前も痛んだら
柄にもよりますがコートや
上っ張りなどに
お仕立て替えをします。
それも痛んだら、布団にしたり
座布団にしたり、最後まで
有効に使い切りました。
それ程、布地は貴重で
大切にしてきました。
今では、そんな事をする方は
おられませんが、もったいない精神は
持っておきたいと思っています。
それにしても、志村けんさん
70歳では、まだまだ若く
第一線でバリバリ、お仕事を
されていましたのに。
もったいない事をしましたね。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。