和服の収納、「たとう紙」編。
ご紹介 2020年4月14日
Vol.1156
本日は、「和服の収納、たとう紙編。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日は、昨日の当ブログ
「正絹和服は、湿気が最大の敵」に
関連しての記事となります。
和服を納品する時、
紙に包んで納めますが、
その紙の事を「たとう紙」と言います。
昔から呉服屋は、この「たとう紙」を
大事にしてきました。
言わば、そのお店の顔と言った所です。
その「たとう紙」を見れば
どこの呉服屋さんで和服を
誂えたか分かります。
中身の和服を見なくても
大体のどの位の衣装を
揃えているかが分りました。
それが、そのお店で衣装を
誂える価値になったりも
していました。
だから、一流の呉服屋さんは
自店の「たとう紙」だけを
販売しません。
自店でお求めいただいた
和服にだけ自店の「たとう紙」を
入れるのです。
で、「たとう紙」の一次的効能は
和服を守る役目です。
和服をそのままタンスに
入れると滑りが悪く
しわになり易いのです。
そして上質の和紙を使った
「たとう紙」は、吸湿の
役目も担っています。
ですので、吸湿した「たとう紙」は
本来は数年で交換が必要です。
ですが、洋紙の薄い紙で
台紙も付いていない物ですと
吸湿もしませんし、紙がよれて
和服に跡が付く事があります。
当店では、父の強いこだわりで
和紙を使い、中の台紙の上に
薄紙を敷いています。
紐もガーゼの物でなく
綾織りのしっかりした物を
使用しています。
ガーゼ紐
綾織り紐
この様に「たとう紙」だけでも
和服の保管に差が出ますので
気を付けていただくと良いでしょう。
明日は、その和服を保管する
たんすに付いて書きます。
お楽しみに!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。