譲られた着物が小さい時 寸法直しでお召しになる事が出来ます。その2
お仕立て 2020年5月3日
Vol.1175
本日は、「譲られた着物が小さい時
寸法直しでお召しになる事が出来ます。その2」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
譲られた着物をお召しに
なりたいのに寸法が合っていない。
昨日の続きで、今日は裄丈編。
身丈は、極端に短くなければ
着方で何とかお召しになれる
事があります。
ま、極端な場合は寸法直しをします。
ですが、裄丈は着方では
どうする事も出来ません。
お借りしました。
それに時代と共に裄丈の
長さにも変化があります。
昭和の20~30年代は
裄丈と言えば1尺6寸5分と
決まっていました。
それは、当時着物で
日常生活を送っていた時代。
昔の裄丈は、手のくるぶしが
出る寸法が当たり前。
裄丈がくるぶしを隠すくらい
長いと物を取る時に
一々袖をまくし上げる事に。
袖が邪魔をし仕事が
し難くなります。
それと、昭和25年の日本人女性の
平均身長が148.9㎝、平成22年は158.3㎝と
約10㎝伸びています。
身長が伸びれば当然、手も長くなり
裄丈も長くなります。
それと和装が日常着から
フォーマルな装いとなった時、
洋装化して、くるぶしを隠す様に
なりました。
そこで、譲られた着物の
裄丈を伸ばすお直し。
肩幅と袖幅を繋ぐ袖付けに
縫い込みが伸ばす寸法より
2~3分(縫い代)長ければご希望の
寸法に伸ばすことが出来ます。
お借りしました。
縫い込みにそれだけの
寸法がない時は、生地を
継いで寸法を伸ばす事と
なります。
実際、当店で留袖の裄丈を
伸ばす為に継いだのがこちら。
この留袖の場合は、掛け衿を
使って裄丈を伸ばしました。
衽や脇の縫い代部分や
下前の衽も使えます。
要は、お召しになられた時に
表に出ない見えない部分より
生地を調達すれば良いのです。
そんなご相談も承ります。
お気軽に電話0564‐22‐32259
メールkimono@ichikoshi.comまで
ご連絡くださいませ。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。