着物手帳、江戸しぐさの「あとつつき」現代版。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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着物手帳、江戸しぐさの「あとつつき」現代版。

ご紹介 2020年6月8日

Vol.1213

 

 

 

 

本日は、「着物手帳、江戸しぐさの

「あとつつき」現代版。」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

 

最適な和装で笑顔あふれるご提案!

貴方の和装・お助けマン

山脇寿人です。

 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

 

 

着物手帳、今週の江戸しぐさは

「あとつつき」。

 

 

 

 

 

竹のような長い物を持つときは

後ろに要注意。

 

 

 

 

物干しざおや張板(はりいた)

などのような長い物を持つとき

後ろから来る人にまで気が回らないもの。

 

 

 

 

だから、後ろにも気を付けてね

と言う事でしょう。

 

 

 

お借りしました。

 

 

 

 

 

ここに出てきた「張板」とは

布を洗濯し、糊づけして板に張り

シワを伸ばし、光沢を出し、

仕上げをする時に使う板の事。

 

 

 

 

小学生の頃、洗ったハンカチを

窓ガラスに貼って、乾くと

アイロンを掛けたように

シワもなく綺麗な仕上がりました。

 

 

 

 

 

昔は、それを専用の板に張り

付けて行っていたのです。

 

 

 

まだ、和服が日常着だった頃

自宅で洗い張りなどをするので

各家庭に張板がありました。

 

 

 

 

着物を洗い張りする時は

まずは、解いて1枚の布状に

端縫(はぬい)いします。

 

 

 

 

それを張板の上でブラシを

使って洗って行きます。

 

 

 

お借りしました。

 

 

ご自宅でされる時や

綿素材の物はそのまま

板に張り付けて乾かします。

 

 

 

 

 

 

また、職人や絹素材の物は

板から外して伸子(しんし)張りを

して乾かします。

 

 

お借りしました。

 

 

 

伸子張りとは、竹の先に針金を

付けて反物の両耳に刺す事。

 

 

 

こうすると早く乾きますし

生地の目が揃います。

 

 

 

 

そうして、又新品の様に

なった反物をお仕立てします。

 

 

 

 

その時に傷んだ部分は

下前にしたり、切り替えて

見えない部分などにします。

 

 

 

 

この様に和服は、何度でも

新しく生まれ変われる衣服です。

 

 

 

 

 

それこそ、お手入れ次第で

親子孫の3代お召いただく事も

可能なのです。

 

 

 

 

今では、張板を見る事は

ありません。

 

 

 

 

それでは現代の「あとつつき」は、

と言うと傘など先端の細くなっていて

特にエスカレーターや階段では

注意が必要。

 

 

 

 

傘は、立てて持ち歩く事が

「あとつつき」のようです。

 

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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