きもの展、モードの変遷。
ご紹介 2020年7月8日
Vol.1242
本日は、「きもの展、モードの変遷。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
7月5日に鑑賞した「きもの」展
その素晴らしい着物たちに
魅了されました。
結局、きものの変遷はモードの
移り変わりを表わしています。
秀吉の陣羽織
秀吉が天下を統一した時代
桃山時代には、豪壮なデザインに
紅(べに)や萌黄(もえぎ)を
ベースとした明るい色調が流行。
家康の胴服
家康が覇権を握ると、茶や紫と
いったシックな色調に変わります。
また、型紙による金箔の模様を
交えた垢抜けた草花模様を
全体に施した模様となります。
そして余りのも贅沢で華美な
装いが出回るとそれを禁止する
奢侈禁止令が出されます。
上の着物拡大、素晴らしい刺繍
それまでの「惣鹿の子」(総匹田絞り)
「縫箔」(刺繍と金箔)「錦紗」(金糸)を
禁ずる命令が出されます。
総絞り振袖
今までの染織技法が禁止と
なった呉服業界は、「友禅染」に着目。
宮崎友禅斉が扇絵を描く
友禅染を着物に転用。
上の着物を拡大
「友禅染」は、色落ちせずに
多彩色と糸目による繊細な
輪郭で描く、絵画の様な模様を
染める画期的なものでした。
その友禅染も全体柄から裾模様と
変化し、多色からシックな地色と
白上げの粋なものえと変わって行きます。
上の着物を拡大
また、表地よりも裏地や下着の凝り
小袖の褄をからげ、派手な下着を
見せびらかす「通人」(つうじん)が
尊敬を集めました。
下着
それぞれのモードでの着物たちは
それはもう素晴らしい技術で
仕上げられています。
刺繍の一針ひと針が
匹田絞りの一粒ひと粒が
金箔の一張りが、友禅の糸目が
それはそれは繊細に仕上げてあります。
これぞ本物!
お金に糸目を付けずに創ると
これほどの物が出来る。
当時の技術の確かさも
素晴らしいのです。
そんな事に感動して
そして、明日は明治から大正、昭和に
掛けてのモードを記事にいたします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。