きもの展、モードの変遷。現代徧。
ご紹介 2020年7月10日
Vol.1244
本日は、「きもの展、モードの変遷。
現代徧。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
ジメジメした日が続きます。
カラッと晴れた日が待ち遠しいですね。
ま、お天気の事はどうにも
ならないので待つしかありません。
で、昨日の続き現代の着物を
ご紹介いたします。
大阪の万国博覧会、野外展示
された「太陽の塔」の作者
「芸術は爆発だ」で有名な
岡本太郎は現代日本を代表する芸術家。
その岡本太郎が振袖のデザインを
しています。
そして、「きものは、柄でおさまってしまう
よりも、むしろ「絵画」を身につけて
誇らしく楽しむ、世界でもユニークな
衣装だと思う」と言われています。
正にその通り、芸術品を
身につけるのが和装です。
そしてもう一人、忘れられないのが
久保田一竹先生。
一竹先生は、友禅染の作家として
染色家を始められました。
1937年に東京国立博物館で
「辻が花」と言われる
縫い締め絞りの端切れに
魅了されます。
それから40年の歳月を掛け
研究し続けて「一竹辻が花」を
完成させます。
そして一躍「一竹辻が花」ブームが
巻き起こり、普通の「辻が花」も
飛ぶように販売されました。
この画像は、特に初期の作品と
思われます。紫の綿入れ八掛より
身丈を伸ばして作品としています。
そして圧巻が、「光響」(こうきょう)と
名付けられた15連作。
1枚1枚が見事な作品となっていて
その柄を繋いで連作となっています。
現在は、イギリスの
国際ジョディエフ財団が
保有しています。
その他、現在活躍している
人間国宝の先生の作品の
展示があり、大変有意義な
時間を過ごしました。
友禅作家・森口邦彦先生の作品
土屋順紀先生作・紋紗着物「赤烏」(せきう)
土屋順紀先生作・紋紗着物「月下渓韻」(げっかけいいん)右、「薔薇の精」左
そして、着物とは単に
身につける衣装だけでなく
地位や権力の象徴であった時代。
また、財力の誇示や「粋」「通」と
いった個人の生き方を表わしていました。
では、現在の和装はどうでしょう?
現在の和装は特別な時の衣装との
意味合いが多くなっています。
それは、成人式や卒業式
結婚式に披露宴、お宮参りに
七五三と人生の節目に
お召しになる事が多くなっています。
勿論、茶道や華道、香道の
本番やお稽古に、そして
観劇やクラス会、食事会などにも
お召いただけます。
普段にお召しになるよりも
日常を離れた時に和装を
お楽しみになられます。
そんな時、ご自分を着飾る事も
重要ですが、そのお場所に合う装い。
また、お会いになる方を思っての
装いとなる事が多いのでは
無いでしょうか?
また、それを思って衣装を
選ぶことが重要と思います。
そんな和装のアドバイスを
させていただく事も承ります。
それにしても今回の特別展
「きもの」は素晴らしい内容でした。
7月28日からの後期展も是非
観覧したいものです。
それまでにコロナが爆発
しませんように!!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。