今日10月3日より水始涸(みずはじめてかるる) お米も友禅も手間が掛かります。
ご紹介 2020年10月3日
Vol.1332
本日は、「今日10月3日より水始涸(みずはじめてかるる)
お米も友禅も手間が掛かります。」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日10月3日からは、72候の
「水始涸(みずはじめてかるる)」。
お借りしました。
涸とは、水が枯れてしまう事
ではなく、田んぼから水を抜き
稲刈りの準備をする時期を
表しています。
日本では、おこめを「米」と書いて
88の手間を掛けて秋に実りを
迎え、食卓にあがります。
それ程、手間を掛けているので
「米一粒 汗一粒」とか「粒々辛苦」
「一粒の米にも万人の労」と言われます。
その為、昔よりお米を大切にして
粗末にしてはならないという教えが
代々受け継がれてきました。
この幾つもの手間を掛けて
出来上がるものは、友禅も
同じです。
お借りしました。
白生地から下絵、青ばなや
糊置き、染色、蒸しに水洗い
刺繍に金箔張りと幾人かの
職人の手を経て一つの品物が
出来上がります。
この職人たち、その道数十年の
ベテランばかり。
お借りしました。
この工程の中で欠かせないのが
蒸しと水洗い。
お借りしました。
その他の工程も非常に大事ですが
その技術の違いで色々な職人がいます。
白生地は、使う糸や織る柄行で
違うものが出来ますし低価格にも
出来ます。
また、染色も型小紋を染める
のと友禅を染めるのとは技術が
全く違います。
刺繍や箔は後加工なので
施さないものもあります。
ですが、染色している以上
蒸しと水洗いは、必ず
行う工程です。
蒸しは、染色を安定して生地に
付着させる工程、水洗いは
余分な染料を落とし色鮮やかに
するための工程。
その製品が出来るまでに必ず
通る工程です。そしてそれぞれの
行程が別々の経済圏で成り立っています。
今、京都ではこの蒸し屋さんが
数軒しかなく仕事も激減。
稼業を続けていくのも
難儀な時代ですが、新潟県
十日町では、この友禅の工程を
一軒のメーカーが賄っています。
お借りしました。
これ非常に高い価値があります。
京都では、どの工程の職人さんが
いなくても品物が出来上りません。
ですが、十日町では一つの
企業で品物作りが完結しますので
その企業が健在な限り品物が
途切れる事はありません。
これで、品物の供給に心配
する事が減りました。
「青柳」
そんな、一企業で友禅を完結する
会社さんに「青柳」さんがあります。
今月末当店の展示会は、この
「青柳」さんの品物をご紹介
いたします。
「魅力」
十日町の独自の文化が生む
友禅や織物は、京都とは
違う魅力を秘めています。
そんな展示会のご案内は、
もう少し先で行います。
お楽しみに!
「新米」
それにしても十日町と言えば
お米、それも今の時期は手間が
掛った「新米」が取れている時期
美味しいですよネ!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。