着物の袖の事、いろいろ。
ブログ 2021年1月3日
Vol.1423
本日は、「着物の袖の事、いろいろ。」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日1月3日は、「瞳」の日。
「ひ(1)とみ(3)」の語呂合せで
眼鏡・コンタクトレンズの業界
が制定して様です 。
「瞳」で思い出すのは
ひとみおばあちゃん。
そう、昨年コロナで亡くなられた
志村けんさんの当たり役。
お借りしました。
着物に割烹着を着て
トンチンカンな受け答えで
爆笑を誘っていました。
この割烹着、着物をお召しで
炊事などをする時に活躍します。
お借りしました。
そう言えば、一時STAP細胞で
大注目を浴びた小保方晴子さんも
研究所では割烹着をお召しでした。
エプロンの様に前に掛ける
だけでなく、袖を覆い振り
が邪魔になりません。
着物の袖の振りは、作業をするには
邪魔になり易く実用的でないのに
どうしてあるのでしょうか?
お借りしました。
平安時代の貴族の着物は大袖、
武士の着物が小袖で、小袖が今の
着物の原型になったそうです。
お借りしました。
実は、袖を振るしぐさは
恋しい人の魂を振り向かせる
為に「おいで、おいで」と
振っているのです。
今でも、お付き合いの申し出を
断る事や断られる事を「振った」
「振られた」と言います。
そして、江戸時代になると
袖の振りを長くすればする程
可愛く見られる事が分ります。
機能的では、ありませんが
可愛くなる方を選択をしたのです。
ですので、娘さんたちは、
こぞって袖の振りを長くした
「振袖」をお召しになりました。
いつしか、「振袖」は独身女性の
第1礼装となったのです。
そして袖の長い「振袖」を着て
ステキな方の登場を袖を振って
待ったのです。
お借りしました。
ステキな方と結婚すれば袖を
詰めた「留袖」が既婚女性の
第1礼装と変わるのです。
袖の長さやしぐさで色々な
事が分りますね。
それにしても志村けんさんの
ご冥福をお祈りします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。