肩書を必要としない漱石と証紙を必要としない大島けんしょう氏作、塩沢紬の製品。
ご紹介 2021年2月21日
お借りしました。
Vol.1472
本日は、「肩書を必要としない漱石と
証紙を必要としない大島けんしょう氏作、塩沢紬の製品。 」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日2月21日は、「漱石の日」。
1911(明治44)年のこの日、文部省が
作家・夏目漱石に文学博士の称号を
贈ると伝えたのに対し、漱石は
「自分には肩書きは必要ない」と
して辞退しました。当時44歳。
今より遥か権威の高った
文部省からの申し出を
断るとは、中々出来ない
事と想像します。
染織の世界でも個人の
ブランドを大切にして
活動されている方が
おられます。
2点、お借りしました。
紬の4大ブランドと言えば
奄美大島や鹿児島が産地の
本場大島紬、茨城県結城市が
産地の本場結城紬、石川県
白山市が産地の牛首紬。
お借りしました。
そして、新潟県魚沼地区が
産地の塩沢紬。
お借りしました。
それぞれの産地では、その
紬である為に検査をして
合格のものに証紙を張ります。
この検査は、厳正にして
中立、もしこの検査を
通らなければ証紙は張られず
訂正な価格がつきません。
ま、骨折り損になると言う事。
ですので、製品を仕上げるのに
産地は真摯に取り組んでいます。
お借りしました。
そんな塩沢紬を生産する
新潟の大島けんしょう氏は、
自分ブランドで勝負する
稀有な存在。
なので、大島氏の製品には
塩沢紬の証紙は張ってありません。
お借りしました。
それでも、塩沢紬としての
完成度の高さは、勿論素晴らしく
他の塩沢紬とは一線を画します。
計算し尽くされた絣柄は絶妙な
バランスで、いかにも都会的。
頑張り過ぎない、でも洗練されて
おしゃれな、お出掛け着。
お借りしました。
味わい深い紬の帯も、誰もが
持っていない楽しい風合いです。
伝統に裏打ちされた確かな技術
と工夫を重ねる創作センス、
出来上がった反物から作り手の
気持ちが見えるような
「けんしょう作」の塩沢紬。
お借りしました。
ここにも、証紙と言う肩書を
持たない本当に良い製品を
提供する人が存在します。
そんな大島けんしょう氏の
製品を今後、お見せする機会が
ありましたら、お知らせいたします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。