農林水産省の「蚕糸業をめぐる現状報告」と和装業界の絹糸の現状と今後。
ご紹介 2021年4月30日
Vol.1542
本日は、「農林水産省の「蚕糸業をめぐる現状報告」と
和装業界の絹糸の現状と今後。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和装の貴女が「褒められる」最適品を
お勧めいたします!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
当店の取り扱う品物の95%以上が
絹糸を使用して製品となっています。
そこで昨年、令和2年4月に
農林水産省から出された
「蚕糸業をめぐる現状」
を見てみます。
近年の蚕糸業の推移では
蚕農家の高齢化、後継者不足により、
平成31年の養蚕農家数、繭生産量は
ともに平成21年の約3割の水準まで減少。
これに伴い、生糸の生産数量も
大きく減少。国産生糸のシェアは
0.2%。たった0.2%!!
そして、養蚕業の現状では
養蚕は、かつて、東北以南の
各地で行われていたが、
現在は、関東、東北地方を中心に
小規模な産地が残るのみ。
群馬県が生産量の4割を占める状況。
養蚕農家の高齢化が進行し、養蚕農家
の主たる従事者は、70歳以上が6割を
占める。とあります。
「蚕糸業をめぐる事情」より
製糸業の現状では
規模な製糸を行う器械製糸工場は、
群馬県及び山形県にわずか2社が
残る状況。このほか、地域で小規模
に製糸を行う国用製糸工場が存在。
生糸価格の動向では
世界の絹需要が増加傾向にある中、
輸入生糸の価格は上昇。
国産生糸の価格はここ数年横ばい
であるが、まだ内外価格差は大きい、
との事。
「蚕糸業をめぐる事情」より
つまり、日本の養蚕業、製糸業
価格においても世界とは戦えない
のが現状。
ですので、当然輸入に頼る様に
なるのです。
輸入先は、中国がダントツで
6~7割を占めています。
ですが、和装業界だけを
見てみるとブラジルの方が
輸入量が多いのです。
そして、ブラジルには日本と
関係が深い「プラグタ製糸」
というブラジル唯一の製糸企業が
あるのです。
「プラグタ製糸」の事と
帯の機屋さんから聞いた
絹糸の特別情報は、明日の
当ブログで記事といたします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。