大和言葉「たたずまい」より「女ひとり」を連想、その歌詞にある和服の考察とは?
ご紹介 2021年6月18日
Vol.1591
本日は、「大和言葉「たたずまい」より
「女ひとり」を連想、その歌詞にある和服の考察とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」最適品を
お勧めいたします!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
着物手帳、今週の大和言葉は
「たたずまい」。
立っているという意味の
「たたずまう」から名詞に
転じて「たたずまい」となり
立っている様子を表わす言葉に。
また、雰囲気や生き方まで
をも表す様になりました。
との事。
「たたずまい」に繋がる
言葉として「気品のある」とか
「清楚な」「堂々とした」
「変わらない」「哀しそう」
などがあります。
この「たたずまい」を聞いて
最初に思い出したのは
デューク・エイセスの
「女ひとり」。
1番の歌詞は、
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城に塩瀬の素描の帯が
池の水面にゆれていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
この歌詞の「結城に塩瀬の
素描の帯が」これを考察すると
結城は茨木県結城市で織られる
真綿を使った紬です。
お借りしました。
結城紬は、温かくて丈夫な事が
特徴なので、三千院には秋から
冬にかけての場面なのでしょう。
また、塩瀬(しおぜ)は帯用の
白生地の事でそこに素描(すがき)
で模様が描いてある帯を締めている。
お借りしました。
この、素描の染帯は着物好きな方
が普段着用に締める事が多い帯。
友禅の様にカチッとした
柄付けでなく、描いた方の
感性がもろに出る模様付け。
墨一色の淡彩が多く金銀箔や
刺繍などの装飾もないので、
非常にシンプルです。
普段から和装の女性が
恋に疲れて三千院の地で
癒されているのでしょうか?
2番の歌詞での和服は
大島つむぎにつづれの帯が
3番は、塩沢かすりに名古屋帯
とあります。
いずれも「ふっと」ため息を付いて
たたずんでいる女性を想像してしまいます。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。