今週の大和言葉は「ほのめく」 夏の和装は「ほのめく」様に、さてどうすれば?
ご紹介 2021年6月23日
Vol.1596
本日は、「今週の大和言葉は「ほのめく」
夏の和装は「ほのめく」様に、さてどうすれば?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」最適品を
お勧めいたします!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
着物手帳、今週の大和言葉
「ほのめく」(仄めく)。
かすかに見える事、「ほんの」は
少し、「ほのぼの」はほんの少し
という意味。
らしくなるという意味を持つ
「めく」を付けて仄めく。
犯人が取り調べ中にやるのは
「ほのめかす」。とあります。
もう6月も下旬となり和装では
透ける素材の夏物をお召しに
なっても良い時季となりました。
夏物は、「ほのめく」(かすかに見える)
様にする事で見る方に涼しさを
感じてもらう事が肝心。
今月飾った、上村松園の額は紅白の
長襦袢が透けて「ほのめく」
欄干にほおづえをつく日本髪の女性。
お借りしました。
「待月」(たいげつ)と名付け
られた、この作品は昭和19年の作。
紗の着物は、一つ紋付で
紅白のくぎ抜き繋ぎ模様の
長襦袢とかすかに覗く衿と
口紅の紅色が印象的。
水色の帯は、絞りで流水と
楓を表わし粋な結び方を
しています。
すました顔は襟足がきれいで
「小股が切れ上がる」とは
この様な女性の事でしょうか?
待っているのは、月なのか
恋しい人なのか、何とも
情緒のある作品です。
こんな風に、着物から長襦袢が
「ほのめく」事が、日本的な
透かしの美学。
ですので、夏の和装では
この透かしの美学を意識して
お召になる事をお勧めします。
ちょっと心配とか取り合わせ
が分からない、と言った
お困り事がありましたら
当店で承ります。
お気軽に、電話0564‐22‐3259
メールkimono@ichikosまで
ご連絡してみてくださいませ。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。