着物手帳、今週の大和言葉は「たまゆら」。和装で「たまゆら」と言えば?
ご紹介 2021年9月5日
Vol.1670
本日は、「着物手帳、今週の大和言葉は「たまゆら」。
和装で「たまゆら」と言えば?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」を応援!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
着物手帳、今週の大和言葉は
「たまゆら」(玉響)。
三種の神器の一つでもある
勾玉(まがたま)同士が触れ合う
時に生じる極かすかな音の事。
そこから、「ごく短い時間」「一瞬」
の事や「かすか」を意味する古語。
とあります。
和装で、「たまゆら」と言えば
着物の衿と同じ形をしたコート
の事をさします。
「たまゆら」のまたの名を
「道中着」と言います。
そう、着物の上に羽織る
コートの事なのです。
道中着の事を「たまゆら」と呼ぶ
訳は知りませんが、年配の方は
そう呼ばれます。
今の時期、衣更えやまたその日の
天候でお召物を変えますが、
羽織る物は、薄物が良いでしょう。
「たまゆら」や「羽織」をお召し
になる時は、透ける生地のものを
お勧めします。
時期的には透けない生地に裏地を
付けないお単衣仕立ての「たまゆら」
でも良いのです。
が、この時期は透ける生地のもの
をお勧めします。
そして、生地風も柔らかめの
ものより、少し硬めの「紋紗」や
「御召」などを選びたいもの。
柔らかい生地ですと、着物との
間に隙間が出来ず、風が通りづらく
暑さを感じてしまいます。
硬めに生地なら、隙間も出来ますし
風にあおられても、そんなに
ヒラヒラとしません。
8月までの夏物の着物を
お召の時は、羽織る物は
いりません。
しかし、9月になり一応衣更えの
節目を迎えましたので、和装の
時は羽織る物をお召いただきたいのです。
そう、薄物の生地の「たまゆら」
1枚持たれることをお勧めします。
春先もお召いただけます。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。