今週の大和言葉「そうらい」和装で庭を描いた「御所解き文様」のご紹介。
ご紹介 2021年9月16日
Vol.1681
本日は、「今週の大和言葉「そうらい」
和装で庭を描いた「御所解き文様」のご紹介。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」を応援!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
着物手帳、今週の大和言葉は
「そうらい」(爽籟)。
さわやかな秋風のひびき
とても爽やかな事。
お借りしました。
「籟」は三つ穴の笛の事で
澄み渡る秋の空を彷彿と
させる言葉です、との事。
そう言えば、この頃の
日差しは、柔らかくなって
きています。
また、風も爽やかで、日が
落ちるのも、いつの間にか
早くなりました。
ウエザーニュースより
「秋の日は、つるべ落とし」
とはよく言ったもので、明るい
うちに入った日本料理屋さんの
坪庭がみるみる暗くなったのも
懐かしい思い出。
和装では、庭などの自然の風景を
文様に表すことは古くから
行われていました。
お借りしました。
代表的なものに正倉院御物の
「山水夾纈屏風」(さんすいきょうけちびょうぶ)
があります。
また、御所の庭を文様にした
「御所解き」(ごしょどき)文様は
フォーマルな和服に使われます。
お借りしました。
「御所解き」は、江戸時代の
貴族や上流武家の女性が着た
小袖文様の一種で明治以降に
この名がつけられた、様です。
御所の庭である事を物語る
御所車や御殿、枝折戸・柴垣
東屋などが描かれています。
また、松や梅、桜に草花などや
伸びやかな流水や滝なども
描かれています。
お借りしました。
そして流水や松、雲などを
染めずに白上げにしている
のも特徴。
これを手描き友禅と手刺繍で
表現した訪問着などは、上品で
優雅、控えめな印象です。
ですので、「御所解き文様」は、
フォーマルの着物の装いの定番
として長く愛されてきた文様の
ひとつに挙げられます。
それにしても、爽やかで涼しく
なって来て、掛け布団を用意
しないといけませんね。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。