昨日の「リサイクルの日」に「リサイクル」と「SDGs」に貢献した事とは?
きもの110番 2021年10月21日
Vol.1715
本日は、「昨日の「リサイクルの日」に
「リサイクル」と「SDGs」に貢献した事とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」を応援!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
当ブログで昨日は
「リサイクルの日」と
お伝えした午後4時半頃。
当店の電話が鳴り、奥が
受話器を取りお話をしています。
私は、またテレアポかと
思っていたら何か違う様子。
受話器を置いた奥に内容を
聞くと、和服の事で相談のある
お客様が今からご来店になる、と。
どんなご相談か?お待ちする事
十数分でご来店されました。
風呂敷包みを抱えた50歳前後と
お見受けした女性が車を降りて
のれんをくぐり店内に。
包みを開けると少し古い
着物が数点、ありました。
お聞きすると、お祖母様の
遺品で仕舞ってあったもの
を引っ張り出してきた、との事。
今後、和装ライフを楽しみ
たいが、この着物で大丈夫か?
また、寸法が直るものか?を
お尋ねに。
着物は、年代物の大島紬で
勿論、今お召しになる事は
可能ですが、如何せん寸法が
合わない事は、一目瞭然。
30~40年前の呉服物は、今より
反物の総丈が短く、特に織物は
ギリギリの寸法で織られています。
ま、それにその当時は今より
平均身長も低かったので
良かったのでしょう。
そして、仕立て方も今とは
違い、前身ごろに縫い込みが
ありません。
こうなると、身丈の寸法を
伸ばす事は、出来ないのです。
そこで、帯で隠れる部分に
別布を入れて仕立てれば
お召しになる事は可能に。
そして、裄丈も短いので
伸ばす必要があります。
今回の様に、出来上がりの
着物の寸法を2か所、お直し
する場合、一度全部解いて
仕立て直しをした方が全体の
バランスが整います。
まして今回は、古い着物ですので
洗い張りをして、スッキリ全体を
キレイにしてからのお仕立てを
お勧めしました。
そうそう、それに胴裏も汚れが
ありますし、八掛も違う色を
お勧めしました。
お客様も納得され、その様な
段取りで加工を進める事に
しました。
これで又、「リサイクル」に貢献して
SDGs(エス・ディー・ジーズ)の
12.「つくる責任・つかう責任」
を果たしたのではないでしょうか?
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。