今日から72候では「霎時施」今朝、和装についてふと感じた事とは?
ご紹介 2021年10月28日
お借りしました。
Vol.1722
本日は、「今日から72候では「霎時施」
今朝、和装についてふと感じた事とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」を応援!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日10月28日より72候では
「霎時施」(こさめときどきふる)
小雨がしとしと降り始める時季。
今年も早いもので、1年を5日
毎に分けた「72候」も53番目
となり、後2か月余り。
お借りしました。
朝晩は、冷え込みが増し北方から
紅葉の便りも聞かれ始め、秋より
冬に向かう季節となりました。
今時期の和装、おしゃれ着では
着物は勿論、袷ですが本場大島紬
の様な肌触りが冷たく感じる物より
真綿系の物の方が着心地が良いでしょう。
お召しになるお場所にも
よりますが、帯も白っぽい物
より少し濃い地をお勧めします。
こちらの真綿紬は、山形県
米沢の新田工房で織られた
紅花紬、素無地ではなく
少し濃淡があります。
この紬に白地でひょうたん柄の
染名古屋帯を合わせてみました。
そして、こちらは故木原明先生の
「波文」と名付けられた染名古屋帯。
どちらも着物には、よく
合っていますが、少し
寒々しく感じます。
そして、こちらは京都・西陣
「帯屋捨松」謹製八寸袋名古屋帯。
ザックリした感じが捨松流。
最後は、渋田和子先生作
「麦列」と名付けられた
紬地の染名古屋帯。
上2点は、生地も塩瀬と梨地で
白っぽい染め上がりが何か
寒々しく感じます。
下の2点は、生地風も地色や
柄行も温かみがあり、冬に
向かう季節感に合っています。
こんな風に、同じ着物でも
帯を替える事で、季節感が
変わり、お召しになる方の
センスが出ます。
それは、取りも直さず今日
お会いする方への配慮だったり
周りの方への思いなのでは
ないでしょうか?
そんな事を今朝は、感じた
「霎時施」(こさめ ときどきふる)です。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。