着物手帳、今週の大和言葉は「むべなるかな」、型友禅小紋の注意書きに「むべなるかな」と思った事とは?
ご紹介 2021年11月6日
Vol.1730
本日は、「着物手帳、今週の大和言葉は
「むべなるかな」、型友禅小紋の注意書きに
「むべなるかな」と思った事とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
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貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
着物手帳、今週の大和言葉は
「むべなるかな」(宜なるかな)。
心からの賛同を表わす「うべ」に
断定の「なり」と「だなぁ~」の
意味の「かな」がついて
「それはごもっともだなぁ~」
という意味、との事。
「かな」は「そだね~」「だよね~」
なのだそうです。
女子カーリングの「ロコ・ソラーレ」さんの
作戦に「そだね~」との相槌が話題に
なったのを思い出しました。
ま、それは置いておいて
先日の京都出張で品物との
出会いがありました。
それがこちら、淡いサーモンピンク地
に唐花模様を型友禅染めした小紋着尺。
この様な「唐花」を柄行にした
小紋では、地色を濃い色にする
事が多くあります。
それを、淡いサーモンピンク地
で地色を染めた小紋は珍しく
私の目に留まりました。
そして、よーく見てみると
見慣れないシールが貼ってあります。
「この商品は本板友禅の為
お仕立の際は、剣先にご注意
下さい。」と。
こんな注意書き初めて見た
ので、問屋さんの係員に
訪ねてみると。
小紋着尺(着物にする反物で全長13m)
を型友禅染する時は、13mの約半分
7mの板の表裏に生地を張り付けて
友禅染をします。
その時に折り返しの板の先
「剣先」の部分は染める事が
出来ません。
それを踏まえてお仕立てを
して下さい、と言う注意書き
だったのです。
幸い、着物やコート、道中着
は左右対称でお仕立て上ります
ので、仕立屋さんが気を付ければ
問題なし。
因みに、江戸小紋や型染小紋の
糊置きや染める時は、13mの板を
使用します。
この「剣先」の道理「むべなるかな」
で納得いたしました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。