今日から72候では「水泉動」鈴木其一作、「夏秋渓流図屏風」から当店は「離」を目指します。
未分類 2022年1月10日
Vol.1791
本日は、「今日から72候では「水泉動」
鈴木其一作、「夏秋渓流図屏風」から
当店は「離」を目指します。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
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貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日1月10日より72候では
「水泉動」(しみずあたたかをふくむ)
凍り付いた地中の泉が、かすかに
あたたかさを含む時期、との事。
お借りしました。
24節季では、「小寒」から
「大寒」に移る1年で最も寒さを
感じる時季です。
が、「大寒」を過ぎる来月には
「立春」となり、春はもうそこに。
そんな「立春」の前、地中では
春の動きが始って、凍り付いた
泉がぬるむ時期なのです。
ぬるんだ水がチョロチョロと
流れ、いずれは大きなうねり
となり、流れていきます。
そんなん事を思わせてくれたのが
昨年末訪れた、根津美術館蔵
鈴木其一作、「夏秋渓流図屏風」。
鈴木其一(すずき きいつ)は、
江戸時代後期の絵師で、江戸琳派の
祖・酒井抱一の高弟であり、
徹底した写実主義と鋭い造形感覚、
ときに幻想的なイメージを交え、
個性的な作品を手がけた。との事。
その代表作が「夏秋渓流図屏風」
2020年に国の重要文化財に指定
されています。
ですが、この屏風「其一」の特徴
「徹底した写実主義と鋭い造形感覚」
とは、一線を画しています。
ヒノキの林は現実的でありながら、
鮮やかな青色の顔料と細い金色の
線とで眼前に迫る渓流。
そして、ヒノキに対して大き
すぎる百合、また単純化された
熊笹といった奇妙な表現に溢れる
同作は、其一の異色作となっています。
「守・破・離」
そう作家もひとつの作風に
固執するのでなく、新しい
個性を発揮する正に「守・破・離」を
地で行っています。
「離」
当店も今年は、「離」を目指して
新しい展開を考えています。
乞うご期待、くださいませ。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。