10年前にお求めいただいた訪問着をあと10年お召いただく秘訣とは?
ご紹介 2022年2月4日
お借りしました。
Vol.1816
本日は、「10年前にお求めいただいた
訪問着をあと10年お召いただく秘訣とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
和服の貴女が「褒められる」を応援!
貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日2月4日から24節季では、
「大寒が」が明けて、いよいよ
春を表わす「立春」。
そして、72候では「東風解凍」
(はるかざこおりをとく)
東の風が、冬の間張りつめて
いた凍を溶かす時季。
でも、実際にはまだまだ寒く
厚手の下着や重ね着をしないと
いけないのが実態です。
昨日ご来店のお客様の茶道歴は
60年以上、幼少より始められ
今では、お家元まで出向き
お稽古をされています。
お借りしました。
そんなお客様との茶道談義は
お茶席に臨む時の衣装のこと
となります。
今年1月に予定されていた
茶道の催しがキャンセルと
なりお召しを予定していた
和服に袖を通さなかった、と。
10年以上前にお求めいただいた
「大羊居」謹製の高価な訪問着、
次回いつ着る場面が来るのか?
それなりのお年を召して
似合わなくなってしまう!
とお嘆きでした。
が、そこは帯や小物でカバー
できることをご提案しました。
まず、着物の地色が顔にそぐわなく
なるのは、長襦袢の半衿を真っ白で
なく、うすーいクリーム色を染めた
半衿に替える事で解決します。
この時、ひと目でクリーム色と
分からない程の色でないと
いけません。
そう、正絹の生地を漂白や
染色する前の「生成り」(きなり)
色がベストです。
「生成り」色とは、アイボリーや
オフホワイトとは、違う色で
黄色がかった白色。
これだけで顔うつりが
違ってきます。
そして、帯を年齢に相応しい
色柄にすれば、後10年は
お召いただけます。
何故なら、昔から業界で言われる
「帯は、10若く!」。
そう、帯を着物に合わす時に
10歳若い位の帯をお勧めする
ことを言う言葉。
ですので、実年齢くらいの
帯を締めれば、後10年は
いけると言う事。
でも、実際はそんな帯を締めると
遥かにお年を召したように思われる
方ばかりなのが実情。
増して、訪問着をお召のシーンは
フォーマルで華やなので、今の
帯で大丈夫なのです。
そんな、お話をして当店を
後にされました。
もう、いい加減コロナが
収束してくれないと業界も
どうなる事やら😢
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。