今日3月10日より72候では「桃始笑」桃柄の和装は、別誂えしかないの?
ご紹介 2022年3月10日
Vol.1850
本日は、「今日3月10日より72候では「桃始笑」
桃柄の和装は、別誂えしかないの?」です。
岡崎市の呉服屋、
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートする「いちこし」です。
ご訪問ありがとうございます。
当店、店頭に飾りで置いてある
「手水鉢」(ちょずばち)「蹲」
(つくばい)とも言います。
そこに水が見えない程、奥が
花を入れたら、お客様に好評
で鼻高々の山脇寿人です。
そんな今日、3月10日より72候では
「桃始笑」(ももはじめてさく)
桃の花が咲き始める時季。
お借りしました。
中国では、西王母(せいおうば)が
桃の実を食べて三千年の齢(よわい)
を伸ばしたと言われ、長寿を象徴する
吉祥模様のひとつ。
また、桃の木に魔を払う力がある
霊木とされてきたため、「兆す」
の字をあてられています。
お借りしました。
理想郷やユートピアとしての
「桃源郷」も不老不死の桃の実
がなる仙境の伝説からです。
「桃」は、こんなにも縁起が良い
文様ですが、和装で「桃」の柄は
珍しく、あまり見かける事はありません。
桃文様を調べてみると、能装束や
陶器の柄として用いられていたり
打掛もありました。
京町家 染工房 遊のブログより
昭和初期に製作された打掛
西王母桃文様とあります。
京町家 染工房 遊のブログより
またこちらは、カマキリと
桃の図案、ちょっとグロテスク。
京町家 染工房 遊のブログより
麻の生地に素描で桃を描いた
名古屋帯。
そして、最後にお見せするのは
桃柄の小紋着尺、双子のお子さんに
桜柄と共に別誂えで作られた品物。
趣味の呉服・松木ブログより
ま、桃の柄は既成品では無く
この様に一点を誂える事しか
今ではないかもしれませんね。
趣味の呉服・松木ブログより
それにしても、手水鉢の花、
きれいなものは、目に優しく
心も豊かになります(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。