着物手帳、今週の四字熟語は「円満具足」。男性和装は、「裏勝り」をお勧め?
ご紹介 2022年3月23日
Vol.1862
本日は、「着物手帳、今週の四字熟語は
「円満具足」。男性和装は、「裏勝り」
をお勧め?」です。
岡崎市の呉服屋、
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートする「いちこし」です。
ご訪問ありがとうございます。
昨日は、寒くて晩酌を焼酎の
お湯割りにした、山脇寿人です。
身体が、暖かくなりました。
着物手帳、今週の幸せを呼ぶ
四字熟語は、「円満具足」、
十分に満ち足りて、少しも不足
の無いこと。完全無欠と同意。
お借りしました。
心身共にこんな風になって
みたいものですが、現実は
中々ですよね!
そして和装には、「裏勝り」という
言葉があり、これ特に男性の和服に
使う言葉なのです。
江戸時代に幕府から度々、発令
された奢侈(しゃし)禁止令(贅沢禁止令)。
お借りしました。
贅沢(奢侈)を禁止して倹約を
推奨・強制するための法令および命令。
江戸時代、農民には「綿」と「麻」
以外の素材の着物を着る事を
禁じています。
お借りしました。
また、それ以前から町人や商人
にも派手な色(紫や紅梅色)を
禁止し鼠色・茶・藍色を推奨。
また、刺繍や絞りと言った
技法や柄物も禁止にして町から
ファッション性をなくしたのです。
でも、庶民はそんな事に屈せず
表地は地味な色と柄をなくしますが
裏地や長襦袢に凝るのです。
これが、「裏勝り」の原因となり
それが広まり、それをする事が
「粋」として定着します。
お借りしました。
それが、現在の男性の和装ファン
の間で羽織の裏地をおしゃれに
する事で残っているのです。
元々、男性用の和服地には、無地
か柄があっても遠目に無地に見える
小さい柄のものが主流。
お借りしました。
そこで、羽織は他家でも脱ぎ着
するので、その裏地を柄物にして
チラッと見える事でおしゃれを
楽しむのです。
お借りしました。
30年ほど前には、「禁制」という
少しエッチな柄もありましたが
今では皆無。
そんな「裏勝り」を楽しんで
「円満具足」してみては如何でしょう。
それにしても、今日も寒いので
晩酌は、熱燗が良いかな?
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。