「ゆかた」素材・織り方ご紹介。その2。
ご紹介 2022年7月8日
Vol.1965
本日は、「「ゆかた」素材・織り方ご紹介。その2。」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
さてさて、昨日の七夕さん
皆さんは、どんなお願いを
されたでしょうか?
私は、お願いする事もなく
先月行われたBBAサミットの
反省会に出席するため名古屋
までお出掛け。
勿論、この時期ですので
浴衣を着用しての参加。
で、昨日の続き、浴衣に使われる
素材のご紹介で木綿以外ですと
木綿と麻の混紡があります。
麻の歴史は、木綿より古く
江戸時代初期までの庶民は、
麻の着物を着用。
麻は、苧麻と呼ばれる草を
裂いて、裂いて髪に毛ほど
の細さにします。
それを麻糸10∼30%木綿糸
90~70%ほどの割合での
混紡して生地を織ります。
麻糸が入る事で、シャリ感が出て
着心地が軽くなります。
地色を染めない場合、若干
麻の生成りを帯びた色となり
顔映りが柔らかに。
半衿や夏名古屋帯をすれば、
お単衣から夏着物として長い
期間お召いただけます。
また、近年広がりを見せている
のがポリエステル地の浴衣、
特に東レの「セオ・アルファ」が注目。
ポリエステルと言えば、暑くて
硬い肌触りと思われがちですが
「セオ・アルファ」は別物。
東レが独自に開発した清涼快適
新合成繊維で綿を上回る吸水性、
サラサラとしたドライ感と柔らかい
質感に軽い着心地で家庭で洗濯が可能。
また、シワになりにくく洗濯後も
アイロン不要、シルクの様な女性
らしいラインに沿う着姿となります。
最後になりますが、絹素材の
浴衣地のご紹介、昨日の「綿紅梅」
を絹糸で織り上げた「絹紅梅」が
あります。
この「絹紅梅」は、浴衣と言う
よりも浴衣のお姉さんと言える
もので、これ単体での着用は
しません。
やはり、半衿や名古屋帯、足袋を
履いて夏着物としてお召しになられ
る事が、ほとんど。
でも、麻の夏物の様に着物と
しての認識よりも浴衣の一部で
やっぱり浴衣のお姉さんと言うのが
一番ぴったりなのです。
着心地は、ふわりと軽く肌触りも
サラリと快適ですが、お値段が
他の浴衣地よりも高価となります。
浴衣生地も色々ありますが
それぞれに特徴があり、お好み
で選んでいただければ良いでしょう。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。