置賜紬は、米沢地方の織物その代表的なものをご紹介です。
ご紹介 2022年7月12日
画像は、お借りしました。
Vol.1969
本日は、「置賜紬は、米沢地方の織物
その代表的なものをご紹介です。」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
さあ今日は、山形出張で午前7時
前に自宅を出発、東岡崎駅で毎日
ブログセミナー仲間のサチさんを
乗せて一路、県営名古屋空港に。
と、その前に米沢地方の織物を
総じて「置賜紬」と言いますが
その代表的なものをご紹介。
まずは、米沢で知らない人は
いない程、超有名な紅花紬。
新田秀次・富子ご夫婦と息子の
英行さんが心血注いだ織物で、それを
当代の源太郎さんは新しい試みも。
4月、紅花の種まきから始まり
7月花摘みをし花を洗い、足踏み後
2∼3日寝かせると黄色から紅色に
発酵します。
それを杵で付いて手で丸め
乾燥させて花餅を作り、
それを冷水で黄色の色素を
取り出し、灰汁を加えて赤の
色素を抽出します。
紅花と他の染料を重ね染した真綿
から手引きして糸を採ったり、糸を
染めたりしますが、例えようのない
色糸が出来上がります。
それを手織りしたものが新田の
紅花紬、こちらは「紅彩」と名付け
られた着物地、非常にしなやかで
如何にも着易そうです。
長井地方でご紹介する織物は
伝統工芸士の長岡正幸さんの
長井綾織。
明治の初期に、新潟県から指導者
を迎え絣の技術が広まることで、
現在の長井紬は発展していきました。
こちらの綾織も絣織の技術を
応用し糸の交差点が斜めに走る
「斜紋線」と言う模様が出来
同じ糸でも艶感が違う織物に
なっています。
墨色が何とも都会的で帯次第
でフォーマルにもカジュアル
にもお召いただけます。
最後は、白鷹町の織物「白鷹お召し」
シルクロードを経て各地に伝承された
絣の技術が最後に行き着いた所が
最北の地、山形県西置賜群白鷹町です。
夾纈(きょうけち)は、2枚の板を
鏡のように彫刻したものに布を挟んで
しっかり締めて染料を流し込んで染めます。
絣板を使って板締めで絣を作る
「板締め小絣」は、正に夾纈(きょうけち)
の 技法を使った染織法です。
大正11年頃の最盛期には年間
12万反あった生産量が、現在では
100反前後になった、「白鷹お召し」。
「あこがれのお召し」と言われ、
市場ではほとんどお目に掛れない
貴重な織物になってしまいました。
この様な織物を創っている置賜地方
早く機場見学をしたいものです。
あっ、さくらんぼ狩りも楽しみ!
それでは、行ってきまーす(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。