「爪搔き本つづれ」織が打敷きなどの別誂えに向いている訳とは?
ご紹介 2022年10月7日
Vol.2062
本日は、「「爪搔き本つづれ」織が
打敷きなどの別誂えに向いている訳とは?」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
街を歩いている時に、すれ
違う人が自分と同じものを
着ていると「ウッ」と思います。
それが、ユニクロのもので
良い感じはしないのが、
人情ではないでしょうか?
では、一般的に洋装より高価な
和服では、そんな事がないと
思われるでしょうが、違います。
和服の品物を創る時には、
まず、どんなデザインにするか?
構想を練り、下絵を作ります。
友禅なら生地に直接、青花液
で下絵を描きます。型染めでは
型を彫る時に下絵を描きます。
また、織物でも構想から
下絵を描き、それに従って
糸を用意して織り始めます。
ま、簡単に説明するとそんな
感じなのですが、必ず構想して
下絵が、いるのです。
この下絵、ひとつの品物に
限ると、下絵代がその品物に
全部乗る事となります。
それでは、販売価格が上昇
して、売り難くなります。
そこで、ひとつの下絵で何品
でも品物を創り、それで下絵代
を割れば、価格は下降します。
ですが、同じものを創り
それが世間でかち合う事は
避けなければなりません。
そこで、同じ下絵でも地色を
変えたり、差し色を変えたり
して違う品物に見てもらえる
様、工夫するのです。
で、ここからが今日の本題
「爪掻き本つづれ」織は、
ひとつの下絵で一つの品物
を織ります。
勿論、下絵が同じで色違い
などを織る事もありますが
基本的には、ひとつなのです。
石川つづれ(株)H.P.より
ですので、別誂えに適した
織りもので、例えば家紋額を
創ったり、お仏壇の打敷き
冨久紗などを創る事が出来ます。
特に打敷きは、お仏壇の
大きさによって、創るサイズ
も変わってきますので、正に
「爪掻き本つづれ」織の出番。
家紋を入れる打敷きが一般的
ですが、そこに霞とか流水など
の柄を足す事も出来ます。
ご注文を受けてから、相応の
日数は掛かりますが、貴家のみ
の打敷きが創れます。
そんな、ご注文も承ります
ので、来週14日より16日まで
の「爪掻き本つづれ」展に
お越しくださいませ。
なお、お越しいただく前に
ご一報をお願いいたします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。