今日11月14日は、「いい樹脂の日」金糸銀糸を使用した織帯の注意点とは?
きものクリニック 2022年11月14日
Vol.2099
本日は、「今日11月14日は、「いい樹脂の日」
金糸銀糸を使用した織帯の注意点とは?」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日11月14日は、「いい樹脂の日」
中部日本プラスチック製品工業会
が制定。「いい(11)じゅし(14)」の
語呂合せ。との事。
樹脂とは、松脂などに代表される
有機物で、 樹皮を傷つけると分泌
する樹液がヤニ(脂)で、これが
固まったものを樹脂と呼んでいました。
現在では、石油などを原材料として
人工的に作られた合成樹脂のことも
樹脂と呼んでいます。
そう、プラスチックを原料と
したポリエステルやポリエチレン
ポリプロピレンなどなどがあります。
和装で使用する糸は、「天然素材」
生糸や麻糸、綿糸が多いですが
ポリエステル糸を使う事があります。
それは、金糸銀糸を使用する
フォーマル系の織り帯地に
多く見られます。
と言うのも、金糸銀糸の製造
の仕方でそうなります。
画像は、お借りしました。
金糸とは、「芯になる糸」に細く
裁断した「テープ状のフィルム」
をらせん状に等間隔に巻きつけた物。
「芯になる糸」「テープ状のフィルム」
の素材によって、それぞれ種類が違い、
特徴を活かした用途で使用されます。
「芯になる糸」の素材は、ポリエステル
綿糸、生糸などありますが、近年では
ポリエステルか綿の品物がほとんどです。
そのポリエステルを芯材にした
金糸銀糸を使い織り上げた帯は
絹100%とは、表示できません。
ですので、当店にある河合美術織物
さんの唐織風袋帯にも成分表示に
絹75%、ポリエステル他25%と。
そして注意書きには、硫黄分を
含んだものに触れると金銀箔が
変色する場合があること。
高熱アイロンや蒸気アイロンは
金銀箔を傷めるので使用しない事。
ビニール袋での保存や香水の
使用をしないで、湿気は変色の
原因になること。
ナフタリン、しょうのうは直接
触れにようにすること、など。
ま、それだけデリケートと
言う事ですので、皆様
お気をつけくださいませね。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。