「静嘉堂文庫美術館で鑑賞した国宝などのご報告、その3・酒井抱一編。」
ブログ 2022年12月18日
Vol.2132
本日は、「静嘉堂文庫美術館で鑑賞した
国宝などのご報告、その3・酒井抱一編。」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日の続きで、静嘉堂@丸の内
美術館での輝きあう名宝
天目・琳派のかがやき、鑑賞ご報告。
今日は、正に副題の曜変・琳派
のかがやき、のまずは琳派を。
琳派とは、桃山時代後期に興り
近代まで活躍した、同傾向の
表現手法を用いる造形芸術上
の流派、または美術家・工芸家
らやその作品を指す名称である。
本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、
尾形光琳・乾山兄弟によって発展、
酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた。
以上ウイキペディアより
そして、今展の酒井抱一の2年ぶり
の公開となった「波図屏風」
(なみずびょうぶ)は圧巻。
画像は、お借りしました。
抱一が師と仰ぐ尾形光琳の金地
の「波図屛風」に対して、抱一は
銀地に墨の筆使いを変えて波を表現。
画像は、お借りしました。
抱一は、名門大名家出身で江戸育ち
狂歌や俳諧に親しむ文化人でした。
そして銀は、漢詩などで月の光と
結びつけれらた色であり、この
作品で銀と月を自らの表現として
打ち出し、抱一ならではの独自の
美意識を表明した。
と言われています。
画像は、お借りしました。
もう、その波図の表現が圧巻で
繊細さの中にも大胆さもあり
右隻の波頭の中にほんのり薄
グリンがかった配色が何とも
怪しい雰囲気を醸し出しています。
これぞ正しく、「ザ・琳派」と
よべる作品です。
和装では、この琳派を参考に
して、品物を創作する事もあり
より身近に感じた機会でした。
そんな、静嘉堂@丸の内美術館
鑑賞ご報告も明日で最後、とって
置きの「曜変天目」偏をお楽しみに!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。