静嘉堂文庫美術館で鑑賞した国宝などのご報告、最終・曜変天目(稲葉天目)茶碗編。
ブログ 2022年12月19日
画像は、お借りしました。
Vol.2133
本日は、「静嘉堂文庫美術館で鑑賞した
国宝などのご報告、最終・曜変天目(稲葉天目)茶碗偏。」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
さー、本日で4回目となる記事
静嘉堂@丸の内美術館も今日で
最終回、今展を鑑賞するうえで
欠かせない「曜変天目(稲葉天目)茶碗」
のご紹介です。
画像は、お借りしました。
展示室の中で人だかりが、
している所が一か所、そこに
お目当ての「曜変天目茶碗」が
展示されています。
曜変天目とは、黒釉茶碗の内側
に現れた大小の斑紋の周囲に、
瑠璃色の光彩(虹彩)が現れた
ものを言います。
画像は、お借りしました。
昨年、箱根の岡田美術館を鑑賞
した時に「天目茶碗」にいたく
感激したのを思い出しました。
画像は、お借りしました。
ですが、今回の「曜変天目茶碗」
には、感動・感激でその場に数分
立ち尽くしたほど。
と言うのも、この紋様が意図的
に作り出されたものか、偶然に
よるものかは議論が分かれて
います。
が、意図的なら、もう少し数が
残っていそいうなものです。
画像は、お借りしました。
そう、この曜変天目茶碗は
世界に3椀しか存在せず、その
全てが日本にあるのです。
焼かれた中国では、欠けている
完全でない状態のものは杭州で
出土品として発見されている、との事。
そしてその瑠璃色の世界は、まるで
宇宙の空間を見ている様で、眺める
角度により、その景色が微妙に
変わり、飽きがきません。
画像は、お借りしました。
現存する3椀の中でも斑紋が最も
はっきりと現れた最高の品と
される別名「稲葉天目茶碗」。
元は、徳川将軍の家柳営御物
(りゅうえいごもつ)でしたが
3代将軍家光が乳母・春日局に
薬を飲ませる為に下賜しました。
それより、春日局の嫡孫・稲葉
美濃守正則の所持から稲葉家の
売立で姻戚の小野光影が購入。
その後、嗣子哲郎へと継承され
昭和9年に岩崎小彌太の所有となり
「稲葉天目茶碗」となったのです。
生きているうちに鑑賞、出来た事
大変喜ばしく、大満足で帰路に
つき、無事帰ることが出来ました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。