初詣に20年前の紅花紬と3年前の名古屋帯に新調した帯?
ご紹介 2023年1月2日
Vol.2147
本日は、「初詣に20年前の紅花紬と
3年前の名古屋帯に新調した帯?」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昔から今日、正月2日の夜に
見る夢が初夢とされていて
初夢で1年の吉凶を占う風習
がありますよね。
「一富士、二鷹、三なすび」
なんて言う初夢を見る事が
縁起が良いとされています。
ま、今まで平日でもそんな
夢を見た事はまいので、
今夜も期待薄です。
で、昨日の初詣で祈願したのは
やはり今年の家内安全と商売繁盛。
和服で出掛けた奥のコーディネート
を今日は、ご披露いたします。
こちらの着物は、20年ほど
前に仕立てした、山形は
米沢の新田織物の紅花紬。
紅花は、生薬として血液の
流れを良くし、身体を温め
冷えを改善する効果があります。
新田織物の紅花紬は、正真正銘
紅花のエキスで染めているので
多少は、身体に良い効果がある
様です。
そんな身体に良い影響のある
紅花紬の合わせた帯は、西陣で
最も若く創業した機屋「啓(ひらく)」
さんの帯でこちらは3年前のもの。
当主の吉野啓二氏が名だたる
老舗帯匠で研鑽を積み満を持して
独立創業した美術工芸「啓」。
吉野さんは、糸からこだわり
熱を加えず繭からそのまま
引かれた「生引き糸」を使用。
「絹糸」本来の艶を持ったきれいな
糸で織られた帯は美しい光沢と
張りを持った帯が創られます。
その「生引き糸」を使い別誂え
で名古屋帯を注文しているのは
京都の問屋さんでも一軒のみ。
こちらは、金糸銀糸を使わず
カジュアルから準フォーマル
まで使える名古屋帯。
薄いピンクの紅花紬に
白地の名古屋帯で如何にも
新年に相応しい明るい装い。
帯〆は、昨年暮れに新調
したグリンを使い、帯との
取り合わせがグッド!
20数年前の着物に数年前の
帯を締めて、小物のみ新しく
したコーディネート。
古さを感じさせない所が
和装の良い所、3代継がれても
お召いただけます。
継がれる和装に思いを馳せて
初夢が良い事を祈ります(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。