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染色の奥深さを知った出来事とは?

ご紹介 2023年2月28日

Vol.2209

 

 

 

本日は、「染色の奥深さを知った出来事とは?です。

 

 

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日2月28日は、「利休忌」

茶人・千利休の1591(天正19)年

の忌日です。

 

 

画像は、お借りしました。

 

また、岐阜県土岐市が1988

(昭和63)年に制定した、

「織部の日」でもあります。

 

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

1599(慶長4)年のこの日、千利休

亡き後の豊臣秀吉の茶頭・古田織部

が自分で焼いた茶器を用いて茶会を

開きました。この器が後に「織部焼」

と呼ばれるようになったのです。

 

 

 

利休の侘寂(わび・さび)の茶道

から織部は、武家の茶道と確立し

また、茶器にしても「破調の美」

を表現しました。

 

 

 

歪んだ器やわざと壊して

継ぎ合わせ、そこに生じる

美しさを楽しむ方法など。

 

 

ORIBE美術館H.P.より

 

 

 

「人と違うことをせよ」と利休の

教え通りにし、「織部流」を将軍

大名の茶の湯の式法を制定したのです。

 

 

この様に同じ茶の湯でも

表現者が変わると、ガラリと

その様式が分る事が染色にも

あります。

 

 

 

と、言うのももう10年ほど

前ですが、遠山を染めただけの

塩瀬名古屋帯がありました。

 

 

 

 

非常に良い品物なのですが

染名古屋帯にしては、お値段

が、高かったのです。

 

 

そこで、その帯を取り扱って

いる問屋さんに同じ柄で値段の

お値打ちなる染屋さんで染めて

もらう様にお願いしました。

 

 

 

で、出来上がった品物を見て

愕然としたのを今でも強烈に

記憶しています。

 

 

 

と言うのも京都で和服の染めを

生業にしているプロの染屋さん

の仕事とは思えないほどの出来上り。

 

 

柄は同じでも、その染の格調高さや

雰囲気が全然違い、似て非なるもの

が出来上がって来たのです。

 

 

 

よくよく、聞いてみると染屋

さんにも得意分野とランクが

ある、との事。

 

 

 

 

その染屋さんの特徴に合う

仕事を問屋さんが選別して

出されるようです。

 

 

ま、この様に染織でも、染める人

織る人によって個性が変わります。

 

 

 

その個性に合ったものの

選択が重要かと、思われますね(笑)

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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