心のもちようが、身体に影響します？
ブログ 2023年4月2日
Vol.2242
本日は、「心のもちようが、身体に影響します？」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
私が50歳位の頃、ですので
もう16~7年前の事ですが、
その時80歳代のお客様がおられました。
もう、そのお歳なので、楽隠居
の身、そう言えば同居のご長男
も退職されていたと思います。
そんなお客様、当店の展示会
にお出掛けいただきました。
新作の色々な和服をご覧に
なられ、楽しんでおられたのです。
ま、当店も和服をお勧めする
事が仕事ですので、あれが良い
とかこちらが素敵とかと接客。
画像は、お借りしました。
その後、とある訪問着がお気に
召してお買上いただく事となりました。
ま、訪問着と言えばフォーマル
な装いで、普段にちょいちょいと
お召いただく事はありません。
80歳代で、楽隠居のお客様、特段
何かのお稽古をされている訳でも
ないので、お召いただける機会が
あるのか？と懸念していました。
が、お買上いただけるとの事で
明細を書いている時に、ふと
お客様に目を移すと、何かを
お考えの様に見えたのです。
で、何かお考えですか？と
お尋ねした所、返って来た
答えが秀逸。
「この着物を着て行く場所を
考えている。」との事でした。
これ、ちょっと考えると不思議な
ことで大体は、行くお場所がある
または、あるかもしれないので、
お召物を用意するのです。
が、このお客様は、訪問着を
お買いになってからお召しに
なるお場所を考えて作る、と。
あー、そういう素敵で前向きな
考え方をされたお客様は、長生き
をされました。
一方、70歳代のお客様は、転んで
足のけがをされてから、気分も
ふさぎ気味。
展示会にお誘いしても
「私は、何も欲しいものが
ありません」とのお返事で、
間もなく天に召されたのです。
ま、これは極端な話なのかも
しれませんが、かたや80歳代で
お召しになる所を考え、もう
おひとりは、欲しいものがない、と。
心のもちようが、身体にも
影響するものだなと、つくづく
感じた一件でした。
ですので、皆さんはぜひ前者で
あって欲しいものです。(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
